田川の生き物さがし①

授 業 名 田川の生き物さがし①

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立田川小学校
実施学年、学級

参加人数

3年 46名
担当者 担任
実施日(期間) 2021年6月23日
講師名 松本ほたる学会、川の自然と文化研究所
実施概要 児童の身近にある田川(入船橋付近)へ行って生き物探しをすることを通して、自然の中でいろいろな生き物が生きていることを知り、自然への関心を高める。
実施状況
(授業風景)
①学校でライフジャケットの着方を教えてもらい、一人ひとり正しく着用できているかを確認した。

②田川へ歩いていき、川辺で注意事項を聞いた。この日は少し川の水の流れが強い所があり、奥には入っていかないように、講師の方が川の中に立ってくださった。

③子どもたちは、始めはおそるおそる水に入っていき、川岸に近い浅瀬で生き物探しをしていたが、徐々に川の中へ入っていき、石を動かしたり、川の中を手でかきまぜたりしながら、網の中に入った生き物を見つけては喜んでいた。

④休憩をはさんで、2時間弱の活動をした。捕まえた生き物は、グループごとバケツに入れて、学校へ運んだ。

⑤学校では、生き物観察会を行った。水槽やシャーレ、ピンセット、虫眼鏡等、観察に必要な道具を準備してくださったので、子どもたち一人ひとりが自分で観察することができた。各グループについてくださった講師の方々が、生き物の名前や、それぞれの生き物についての説明をしてくださり、子どもたちは記録用紙に記入をした。

⑥終わりに、学年全体で捕まえた生き物を黒板にまとめてみると、20種類以上の生き物がいたことがわかった。講師の方からもまとめのお話をしていただいた。

⑦捕まえた生き物は、講師の方が田川へ戻してくださった。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・はじめは虫をさわるのがこわかったけど、やっているうちにさわれるようになりました。こわかったけど、かわいいなと思いました。

・川の水はつめたくて、きもちよかったです。石がツルツルしていました。

・ヨシノボリは、ヨシにのぼっているから、ヨシノボリっていう名前なんだって、はじめて知りました。こうしの先生たちがいろんなことを教えてくれたので、うれしかったです。

・田川に行って、あみで生き物をつかまえようとしたけど、はじめはぜんぜんつかまえられませんでした。川の中にあみを入れてまちぶせしてから、石を動かしてガシャガシャってやるといいよ。とせんもんかの先生が教えてくれたので、やってみたら小さいのがとれました。うれしかったです。

・せんもんかの先生が、つかまえた生き物をくれました。ぼくがつかまえたことのないやつだったので、びっくりしました。

・ぼくが知っている生き物もいたけど、知らない生き物もたくさんいました。田川にこんなに生き物がいるなんて知りませんでした。知らなかった生き物の名前をせんもんかの先生が教えてくれて、名前をしれてうれしかったです。

・遠くからたくさんの人が来てくれて、生き物の取り方を教えてもらいました。わたしがさいしょにとれたのはカゲロウでした。名前を知らない生き物もとれて、名前を教えてもらいました。こんな名前なんだとびっくりしました。またやりたいです。


2 先生方の感想、要望等

身近にある田川だが、実際に川の中に入って遊んだことのある児童はほとんど少ないので、とても貴重な経験となった。網や入れ物を人数分以上に用意していただいたおかげで、子どもたちが主体的に活動することができた。見つけやすい生き物だけでなく、川の石を動かしたり、川底をかき混ぜたりしないと捕れないような小さな生き物がたくさんいたことは、子どもたちにとって驚きであった。講師の方には、子どもたちが生き物を捕まえるたびに名前を教えていただいたり、一緒に生き物を捕まえていただいたりしたおかげで、子どもたちも「まだやりたい。」と感じる程活動に没頭できたのではないかと思う。

 学校での観察会でも、各グループで講師の方々が丁寧に子どもたちに説明をしてくださり有難かった。観察に必要な道具の準備をしていただいたおかげで、一人ひとりが自分で虫眼鏡を持ち、ピンセットで動かして観察ができたので、とても良かった。また、最後には活動のまとめをしながら、改めて「川には子どもだけで行かない。」という約束も話していただいたのも良かった。川の流れの強さが場所によって違うことを体験した直後であり、子どもたちも納得できたようだった。

田川、奈良井川という2つの川に囲まれた場所にある田川小学校に通う子どもたちにとって、川の学習はとても有意義な学習である。今後も講師の方々にご協力いただきながら、続けていかれると良いと思う。