水族館を作ろうー女鳥羽川調査

授 業 名 水族館を作ろうー女鳥羽川調査

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立開智小学校
実施学年、学級

参加人数

5年3組 32名
担当者 担任
実施日(期間) 2024年10月25日
講師名 NPO法人 川の自然と文化研究所
実施概要 ○女鳥羽川の、場所ごとにどのような生き物がすんでいるのか探し、見つけた生き物を採取して調査する。
〇女鳥羽川の水温や水質を採取し調査する。
実施状況
(授業風景)
説明
注意や生き物の探し方などを確認し、さっそく女鳥羽川に入りました。桜橋の下付近を調査し、サワガニやヨシノボリ、ウグイやアブラハヤなど様々な生き物を調べることができました。

説明
開始数分で、美馬先生にカジカをとっていただきました。

説明
パックテストを使い、川の水質と学校の水道水の水質を比較しました。はじめてのパックテストでしたが、山本先生にやさしく教えていただきました。川の水温も場所を変えて測定していました。

説明
見つけた生き物をバットにあけて、種類ごとに違う入れ物に分けていきました。名前や育て方が分からない生き物については、実物を見ながら教えていただきました。クラスだけで生き物調査をした時よりも、多くの魚・水生昆虫を採取することができ、とても驚きました。全校にお見せする魚たちについて、もっと詳しくなることができました。

 

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

生き物の取り方を教えていただきながら、目を輝かせて調査をしていました。「川の水質を調べたい。」「どんな生き物がいるか調べたい。」「川の周りの草木を調べたい。」など事前にねらいを決めだしたことが結果としてわかり、達成感を感じていました。本当に川の生き物を水族館に展示してよいか悩む子もいましたが、クラスで責任をもって育てる、という覚悟も見られました。
「一緒に川行ってアドバイスをしてくれたり開始早々カジカを捕まえていたのですごかったです。いい体験になりました。」「安全に生き物を、観察、採取できてよかったです。」(子どもの感想より)

2 先生方の感想、要望等

パックテストなど、様々な調査方法をご準備していただいたおかげで、普段よりも活発に調査をすることができました。川に詳しい方がいることの心強さを感じるとともに、クラスとして経験知を得ることができうれしく思います。子どもたちは名残惜しそうに川を後にし、心から学習を楽しめていたように感じます。女鳥羽川とそこに住む生き物を大切にしていくための水族館づくりをしていければと思います。
(その後…。)
講師の方にご協力いただいた後、水族館をオープンすることができました。全校に呼びかけたところ、150人以上の児童・先生にきていただき川の生き物を知ってもらいました。中でも、カジカやアブラハヤの稚魚の人気が高く、普段岩陰に隠れているカジカが顔を出すと、それを見た子がとても喜んでいました。水族館閉館後、「お世話になった美馬先生・山口先生・大輪先生・川野先生にも見に来てほしかった」という声もあり、川学習の経験が児童の心に残っているのだな、と感じました。また何かの折に、水族館での経験をお伝えできればなと思います。本当にありがとうございました。