中信地区環境教育ネットワークの環境学習の考え方
中信地区環境教育ネットワークでは、環境学習を以下の五つの段階に分けて考えています。
それぞれの学習の目的を明確にすることで、環境学習が持続可能な社会づくりに役立つと考えます。
①楽しむ→自然や環境を五感で感じる体験をします。
自然と触れ合うネイチャーゲームをはじめ、野外体験、遠足、登山、キャンプ等の学校行事もこれに含まれます。難しいことは考えずに、風や水の音、土の匂いを感じながら五感を使って、自然の中で夢中になって遊び、探求する体験をします。
②気づく→ただ楽しむだけではなく、より深く観察したり比較したりします。
自然観察、動物飼育、植物を育てる、昆虫採集、地域の歴史・文化施設等の見学を通じて、自然や土地の風土、の中に、様々な面白さや不思議があることに気がつきます。
③実験・調査→体験によって気づいたことを実験や調査で追及します。
土壌、エネルギー、水、資源循環等、観察や見学で気づいた自然や風土の面白さや不思議の背景に、どのような理由や因果関係があるのか、実験や調査を通して考えます。
④社会活動の準備(力をつける)→問題を解決するための力をつけます。
道具の使い方を知る、協力して作業をする経験をする、地域の歴史や現状を調べる、地域課題を探して解決方法を考える等、課題解決のために行動するために必要な技術や能力を身につけます。
⑤社会参加(行動)→実際に行動します。考えたことを発表し、発信します。
・温暖化防止、CO2削減 ・里山整備 ・環境汚染防止、削減・省エネ、ゴミ減量、リサイクルなど。
①~⑤の段階は前後しながら深めることができます。
体験をどの段階に位置付けて行うかによって他の活動とのつながりが明確になります。
段階の異なる体験学習を複数行うことで、より深い環境学習(つながる学習)を組み立てることができます。
⇒学習の組み立て例
⇒実践例(実施状況)