犀川下り 5年1組

授 業 名 犀川下り 5年1組

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立田川小学校
実施学年、学級

参加人数

5年1組 21人
担当者 担任
実施日(期間) 2023年9月14日
講師名 合同会社リトルピークス
実施概要 8人乗りボートに乗って犀川を下る体験
・平瀬緑地から白鳥湖までのスリリングな約8kmの冒険
・水上から望む北アルプスの山脈や川辺の植生等、大自然を体全体で体感
・ウェットスーツやライフジャケットを身に着け、川辺の活動における安全講習8:20準備ー9:00バス乗車ー9:30平瀬緑地ー10:00ボート乗船ー11:00ゴールー11:30アクアピアにてバス乗車ー12:00学校着
実施状況
(授業風景)
ボートに乗る前に、川での安全面についてレクチャーを受けました。万が一ボートから落ちた場合は、ライフジャケットの浮力を生かして浮くことを確認しました。

瀬や淵を確認しながら、講師指導の下安全に川を下っていきました。河床の岩などに注意しました。また、川幅が狭いところは急流となることや、川幅が広く、流れの穏やかなところではボートを降りて浮く体験をするなどボートごとに活動を進めました。

流れのある川で泳ぐ体験をしました。川を横切ろうとすると川下に流されるため、若干上流に頭を向ける形で斜めに泳ぐことを確認し、実際に泳いでみました。流れや波のある中で泳ぐことの困難さを実感することができました。

河原でアレチウリを確認しました。外来種の代表として河原を埋め尽くしていることについて教えてもらいました。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

今日は自然が大事だなと思ったことがたくさんありました。いま私たちが立ち止まっている問題にも小峰さんはすぐに答えてくれました。それは『みんなのしていることは、川を壊していることにはならないから。逆にいいことしてるじゃん。』と言ったんです。みんなが困っていることをすらっと解決してるんです。私はすごい人だなと思いました。すごくいい体験もしたし、楽しくて一番良かった!
今日は小峰さんに質問ができてよかったです。小峰さんは「みんなは、教室で飼う生き物が死んでしまうことを『よくないこと』と言うけど、死なせるために飼っているわけじゃないでしょう?」と言いました。確かにと思いました。かわいいから飼っていて、でも死んでしまうのがかわいそうと思っていました。私は、生き物の命の大切さを学びました。

2 先生方の感想、要望等

5年1組は、4月から田川へ通い、魚を捕まえたり花を摘んだり、自然の豊かさを五感で感じてきました。しかし、夏頃には子どもが立ち止まり、「私たちのしていることは、川や自然を壊していることになるのではないか。なぜなら、魚や虫、植物を人間の都合で捕ってはいけないと思うから」と口にしました。話し合っても答えが出ない中、今回の川下りをとおして講師の小峰さんともつながり、霧が晴れたように笑顔を浮かべる子どもの姿が見られました。総合的な学習の時間の糧とすることができました。
また、川を源流から海までの道のりとして広い視野でとらえることができました。普段私たちがフィールドにしている田川は、長い川の流れのごく一部であることが分かり、それが源流・海とつながっていることに気が付きました。子どもたちは、河原でごみを拾う活動を続けています。「私たちがここで拾わないと、ごみが下流に流れていってしまう。海までいったらもう拾えない」と話しています。
川には、瀬と淵があることを学びました。子どもたちが普段フィールドにしている田川では、川に入れる場所とそうでない場所があります。子どもは、川の流れのゆるやかなところからいつも川に入っていたことを思い出し、安全に川遊びができる場所を、その流れと関連付けて理解することができました。