里山クラブ「木の授業②」

授 業 名 里山クラブ「木の授業②」

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立寿小学校
実施学年、学級

参加人数

5年(63名)
担当者 担任
実施日(期間) 2022年1月17日
講師名 寿さと山くらぶ
実施概要 ・切り出した桜の枝の加工についてのお話

・桜の木でどのようなものが作れるかの説明

・児童の制作活動の支援

実施状況
(授業風景)
1回目の木の授業で切り出した桜の枝を使って、制作活動を行った。子ども達はキーホルダーや名札、鉛筆立てなど自分の作りたいモノをイメージして木の授業に臨んだ。

前の週に1組と2組が先行して作った作品を見て、自分の作りたいモノのイメージをしっかり持っていた子ども達であったので、製作が始まるとすぐに道具を手にして取り掛かっていた。

のこぎりの使い方に苦労をしていたが、里山クラブの方のアドバイスでみるみる上達する子ども達の姿があった。キーホルダーや鉛筆立てを作るだけでなく、枝を輪切りにしたものを積み重ねてオブジェのようにしたり、里山クラブの方が用意してくださった紐を使って、文字や模様を作って飾ったりするなど、個々の自由な発想で木と触れ合っていた。2時間の授業の中で、一人で3つも4つも作品を作り上げる子もおり、木を使って創作する活動そのものを楽しんでいるようだった。

今後はこの経験を生かして、6年生への卒業記念の品を制作する活動を構想している。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

○ペン立てと、キーホルダーづくりが楽しかったです。ペン立ては、木をななめに切った形なので、きのこなどのかざりをボンドでつけるときに付けにくかったけど、里山クラブの先生が取れにくい方法を教えてくれたのでとても良い作品が作れました。

○木の授業で心に残っていることは2つあります。一つ目は、木を小さく切るとき、最初にどこを切ればいいかわからなくて困っていたら、里山クラブの先生がアドバイスをしてくれて、切り方までとても丁寧に教えてくれて、どんどん楽しくなっていったことです。二つ目は、先生が言っていた「失敗してもいいからどんどんチャレンジしてみて」という言葉です。それを聞いて私は、失敗してもいいなら、もっといろんなものを作って挑戦してみよう、と思えました。

○特に楽しかったのは、ペン立てを作った時の木を切る事です。太い木で大変だったけど、最後に切れた時にすごく達成感を感じました。


2 先生方の感想、要望等

学校の敷地に立っていた桜の木ということで、子どもたちにとっても親しみや思い入れのある素材であったと思います。5年生の社会科で、自然環境や林業についての学習があります。例年は里山体験学習で、実際の木材の伐採の場面を見学させていただくのですが、今年度はそれができませんでした。しかしその分、大小さまざまな木の枝を切ったり磨いたり穴をあけたり、いつもより深く木とかかわる時間を取ることができ、木のぬくもりや香りなど、様々なことを感じ取っていました。
また、コロナ禍ですっかり減ってしまっていましたが、地域の方との触れ合いの場になったこともとてもうれしいことです。寿小学校では地域の方に様々な活動を支援していただいていますが。今回は里山クラブの方々に学校にお越しいただき、いろいろなことを教えていただいたり、一緒に活動したりすることができました。子ども達も最初は遠慮がちでしたが、すぐに打ち解けることができ、時間の最後には「〇〇さん、こっち来てください!」とお名前で呼びかける姿がありました。地域の方とのつながりを強めたという点でも、とても意義のある時間になったと感じます。