山中に学ぶ

授 業 名 山中に学ぶ

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 塩尻市立楢川小中学校
実施学年、学級

参加人数

7年生 14人
担当者 担任
実施日(期間) 令和6年10月8日
講師名 合同会社リトルピークス
実施概要 乗鞍岳での自然体験や登山を通じて以下のことを学ぶ。
①山登りのケガをしない安全な歩き方や、状況判断。
②高山地帯の自然観察。
③直面している課題や環境を保全する取り組みについて学び、地球温暖化や生物多様性を身近な問題として、自然への関心と環境行動の変化につなげていくこと。
実施状況
(授業風景)
①8:20~9:15 乗鞍高原の成り立ちや植物の特性・歴史を知ろう。
雨天のため乗鞍登山から変更し、山麓のネイチャーツアーと滝めぐりへと変更しました。
乗鞍高原の乗鞍岳が火山であることや、乗鞍高原はその噴火で流出した溶岩でできていること、山岳信仰の山であることなど、乗鞍岳の成り立ちや歴史についてバス内でレクチャーを受けました。クマの生態や、雷鳥の生態など乗鞍に生きる動物の生態についても学びました。
②9:30~10:00 三本滝駐車場から三本滝
三本滝レストハウスから三本滝までを散策しました。
ぬかるんだ登山道の歩き方、山道でクマや野生生物に遭遇した時の対処法、クマの生態などについて学びました。山道で道迷いをしてしまった時の方向のとりかたなども学びました。

道中では、乗鞍に生えている樹木の特徴や動物がどのような植物を食べているかを学びました。冬眠前のクマがどのような植物を食べるかなどを学びました。小峰ガイドの話に、生徒はどんどん引き込まれていきました。

③10:00~12:00 三本滝~東大ヒュッテ(昼食)
林の中を歩きながら、ちょうど生えていたキノコを手に取り、その生態と見つけ方等を教わりました。危険なキノコ、おいしいキノコも教わりましたが、素人判断でとっては危険なことも教わりました。キノコは基本決められた人しか採集してはいけないので、小峰ガイドに許可を取りながら生徒たちも少し取らせていただきました。初めてのキノコ採りに、とても緊張しつつも楽しそうな姿が見られました。

④12:00~15:00 東大ヒュッテ~休暇村~牛留池~善五郎の滝
小雨が降り足元も悪い中でしたが、そんな場合どのように歩けばよいのか教わりながら楽しく歩きました。「不快=ギフトだよ」と素敵な言葉を教わりました。雨もぬかるみも「不快」かもしれないけれど、どれも実は自分を大きく成長させてくれるチャンスである「ギフト」なのだと考えれば、どんな状況も前向きになれそうな気持ちになりました。
乗鞍岳から流れ出た溶岩から形成された大地を展望台から見ながら、自然のダイナミックな営みに思いを馳せました。

 

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

○小峰さんのガイドがとても分かりやすく楽しみながら山歩きをすることができました。笹の高さが積雪の高さであることを初めて知りました。
○高山植物のことや、名前などをガイドさんから教えてもらって 山のことを学ぶのができたので良かったです。
○キノコを生まれて初めて自分でとりました。思ったよりもしっかりくっついていて、うまくとらないと途中でちぎれてしまいました。真っ白できれいなキノコもありましたが、それはものすごく猛毒があると聞き、びっくりしました。今まで足元を気にしたことがなかったけれど、よく見るとキノコやいろんな植物があることに気が付きました。
○自然体験学習を通して学んだことは、乗鞍の自然のことやその大切さです。僕たちが歩いた散策コースにも、熊の爪痕や穴を掘った跡などがありました。僕たちと自然はとても近いところにあって、共存していくためには僕たちの努力が必要なのだと思いました。そして自然を大切にしていくことはもちろん、たくさんの人の良さを大切にしていかなくてはいけないということにガイドさんの話を聞いて改めて気づきました。
○長野県にこんな魅力的でいいところがあるんだなと思った。家族ともまた来たいと思った。
○山の中ではトイレに行くことも大変で、おしっこなどを固める薬品とビニル袋をセットにしたものをトイレで置いて売っているそうです。それもこの自然を守るために必要なんだと知ることができました。
○雨の中だったけど、いろいろお話を聞きながら森の中を歩くのは楽しかったです。