やさしい放射線の実験教室

授 業 名 やさしい放射線の実験教室
実施学校名 松本市立会田中学校
実施学年、学級

参加人数

3年1組 23名
担当者 学級担任
実施日(期間) 平成27年10月29日(木)
講師名 株式会社 環境技術センター

NPO地域づくり工房 傘木宏夫氏

実施概要 「はかってみよう!身のまわりの放射線

考えよう!私たちのエネルギー」

・放射線を見てみよう

・放射線とは何か

・放射線を測ってみよう

・原子力発電とは

・いろいろな発電の長所と短所を知ろう

実施状況
(授業風景)
①放射線観察装置(霧箱)内をエタノールで湿らせています。装置の中がエタノールの蒸気で満たされ、それがドライアイスなどで均一に冷やされると、放射線の軌跡を観察できるようになります。

会田 放射線1

②放射線観察装置(霧箱)です。装置の下にドライアイスを置いて、装置内を冷やしています。中にあるのは、ランタンに使うマントルです。マントルから出る放射線の軌跡を観察します。放射線は目には見えませんが、放射線が飛んだ跡に、飛行機雲のような白い筋が残るので,それを観察します。

会田 放射線2

 

 

実施状況
(授業風景)
③身近なものからどのくらいの放射線が出ているか、特別な機械を使って測っています。これは車から放射線が出ているか調べているところです。放射線が特にたくさん出ているような場所や物はありませんでした。

会田 放射線3

④原子力発電を含めて、いろいろな発電方法を教えてもらいました。それぞれの発電の長所や短所から、どの発電のしかたを大切にしていきたいと思うか、それぞれの意見をまとめ、発表し合いました。

mH28.p22.2

 

授業について  記 入 者 学級担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・放射線は、自然界から出ていて、普段生活している中でも、ある程度の量は浴びていることがわかった。

・放射線がどのように見えるのか、最初は何もわかりませんでした。ところが、実験をして実際に見てみると、白くてうすい線が見られ、とても驚きました。

・放射線を実際に測ってみて、放射線は身近に存在していることがわかりました。同時にエネルギーの重要性についても知ることができた。そして、エネルギー資源を大切にしていきたいと考えることができた。

・放射線は悪いものだと思っていましたが、医療などにも利用されていることを知りました。日本の発電の現状は、火力発電がほとんどの割合を占めていることがわかり、もっと国民に自然エネルギーを利用した発電を知ってもらい、化石燃料などに頼らない国を創っていってもらいたいと思いました。

・私たちは、いろいろな資源からエネルギーを取り出していることがわかった。それぞれに長所と短所があることもわかった。この先、未来では、環境によいエネルギーを使う努力をした方がいいと思った。

2 先生方の感想、要望等

・原発ゼロは望むところですが、その代わりに行われる発電によって失われる資源や、エネルギーの確保などについて、どのように考え、行動していけばよいか、子どもたちが考えていくきっかけにすることができました。