上高地源流見学④

授 業 名 上高地源流見学④

【信州環境カレッジ補助事業】

実施学校名 松本市立波田小学校
実施学年、学級

参加人数

3年生、35人
担当者 担任
実施日(期間) 令和4年9月9日
講師名 合同会社リトルピークス
実施概要 ○身近な梓川の源流が上高地にあることを知る

○同じ川でも、流れの違いや色に違いがあることに気づき、川への愛情を深める

実施状況
(授業風景)
〇上高地の梓川に沿って歩く

上高地の梓川を上流に向かって

歩いた。川の水は透き通っていてきれい。場所によってはエメラルドグリーン色に見えて美しい。波田の梓川とは見え方が明らかに違う。この水が私たちの住んでいるところまで流れている。

周りの景色もとても美しい。右手後方には焼岳がそびえ立っている。小雨の中でもその勇壮で迫力のある姿ははっきりと見ることができた。

 

〇清水川の始まりをたどる

梓川に注いでいる支流の一つ、清水川の源流を訪ねて歩いた。水のきれいさは抜群。川底まではっきりと見ることができる。水草も美しい。だんだんと川の流れがゆっくりとなり、水量も随分減ってきた。すると、そのうち流れが全くなくなったところまで来た。見た感じはただの森。しかし、この樹木や植物が生い茂っている下からは、水が染み出している。ここが清水川の始まり。そのことを知ると、何だかこの場所が神聖な場所に思えてくる。「こうやって川はできるんだ」と子どもたちも納得した様子だった。

 

〇清水川の水をくむ

川の始まりを見てきた子どもたちは、清水川の水を持ち帰ろうと、水汲みタイム。持参した空のペットボトルをしっかりと持ち、水を汲み始めた。ペットボトルが流されてしまったらゴミとなってしまうことになるからみんな必死。浅い川の流れから汲むのはなかなか難しそ
うだったが、子どもたちは貴重な物を手に入れ大変うれしそうだった。

 

〇河童橋近くの河原で遊ぶ

ひととおりの活動を終えた子どもたちは、河童橋近くの河原におりて遊んだ。水に手を入れてその冷たさや感触を楽しむ人。河原の石を積んだりきれいな石を探したりする人。思い思いに河原でのひと時を楽しんでいた。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・上高地の景色がとてもきれいで心に残りました。上高地の梓川は波田の梓川よりも水が透き通っていてきれいでした。夏なのになんであんなに冷たいのかなと思いました。河原には海のようにさらさらな砂がありました。きれいな石をたくさん見つけました。上高地っていいところだなあと思いました。
・清水川の水はとても澄んでいてきれいでした。ペットボトルに汲んだ水を飲んでみたら、冷たくてとってもおいしかったです。清水川をずっとたどっていくと、いつの間にか川の流れがなくなってしまいました。ガイドの方が、この辺のがけや地面から水が湧き出ているんだよと教えてくれました。川はこうしてできるんだなと思いました。川の始まりを見ることができてうれしかったです。

 

2 先生方の感想、要望等

・天候が心配されたが、予定どおりの見学ができて大変よかった。晴れた日の上高地の風景にはとても及ばない気象状況であったが、それでも子どもたちは上高地の自然の美しさ、壮大さを感じ取った様子で、何ものにも代えがたい貴重な体験ができたように思う。
・清水川を上流に向かって歩き、流れがなくなるところまで辿ったことは、川の始まりを理解するには大変有用な活動であったように思う。時間に余裕があり、河童橋付近の梓川の河原で遊べたことは、波田の梓川との繋がりを意識できてとてもよかった。