さとやま体験学習②

授 業 名 さとやま体験学習②

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立寿小学校
実施学年、学級

参加人数

5学年 Bグループ 53人
担当者 担任
実施日(期間) 令和5年9月27日
講師名 寿さと山くらぶ
実施概要 ・木の伐採見学
・里山のトレッキング(キノコ採り・川の生物探し)
・木の名札づくり
実施状況
(授業風景)
○伐採見学
里山に到着してまず、木の伐採の様子を見学させていただきました。ワイヤーをめぐらせて木が倒れる方向を操作したり、チェーンソーを使用するときの特別な道具を装着したりと、何よりも安全に気を配って作業している様子が伝わってきました。チェーンソーで切り込みを入れ、反対側からくさびを打ち込むと、少しずつ木が傾いて、すさまじい音を立てながら木が倒れていきました。木が地面に倒れる瞬間の地響きに、子ども達が驚きの声を上げたのが印象的でした。
切り倒した後の切り株から、木の香りが漂っていました。切り株を見せてもらい、手で触ってみたり年輪の数を数えたりしてみましたが、中には鼻を近づけて切り株のにおいをかいで「いいにおい」「新築の家みたいなにおいだ」とつぶやく児童もいました。最初に木に入れた切り込みの部分の木片を手渡されると「学校に持ち帰って飾ろう」というアイデアが出され、お土産で持ち帰らせてもらいました。

○トレッキング体験
寿財産区の皆さんに各班に一人ずつ入っていただき、里山のトレッキングに出かけました。財産区の方々は道中、ぬかるみに残された動物の足跡や、シカが角を研いだ後の木の皮など様々な痕跡を見つけ、子ども達に解説しながら案内をしてくださいました。最初は緊張気味だった子ども達も、次第に「これは何かの足跡?」「このキノコは食べれますか?」など、気になったことをどんどん質問しながらトレッキングを楽しみました。
目的地である「きずなの森」に到着すると、近辺の散策を行いました。近くに牛伏川の上流があり、多くの子が川でサンショウウオ探しをしていました。石や木の影をそーっとのぞいたり、石をどけたりして探すうち、「みつけた!」という歓声が上がりました。短い時間でしたが、2匹のサンショウウオを捕まえることができました。捕まえた子は連れて帰りたい気持ちでしたが、帰る途中で元の場所に帰してあげていました。

○林業機械の見学
柳沢林業の方々が、大きな林業機械を里山まで上げてくださり、子ども達の目の前で動かしてくださいました。大きなアームで太い丸太を軽々と持ち上げたり、運んだりする様子を見て「すごい!」「スーパーロボだ」と声を上げていました。普段あまり目にすることの少ない林業という仕事に、興味を持つきっかけをいただいたいい時間となりました。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等
・木の伐採見学では、切り株や切った木のにおいが言葉では表せないようないいにおいでした。また、チェーンソーの音や木が倒れる音が心に残りました。
・空気がとてもおいしかったし、鹿の角で木をけずったあとがあったし、「やっぱり山って自然がたくさんあるんだ」と改めて思いました。2 先生方の感想、要望等
サンショウウオとの遭遇、動物の生活の跡の発見、林業の現場の見学など、学校では味わえない様々な体験ができ、本当にありがたいと感じました。多くの方の準備のおかげでこの授業があり、子ども達には寿小学校の児童が地域の方に愛され、応援され、支えられていることを忘れずに過ごしてほしいと願っています。