煙の出ないたき火をしよう①

授 業 名 煙の出ないたき火をしよう①

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 茅野市立米沢小学校
実施学年、学級

参加人数

4年 35人
担当者 担任
実施日(期間) 令和6年10月15日
講師名 自然エネルギーネットまつもと
実施概要 ・ロケットストーブの紹介と体験。
・煙の正体と二酸化炭素について知る。
・煙の出ないたき火の仕組みを理解する。
実施状況
(授業風景)

・たき火をしたら楽しいからもっとしたいけれど煙には二酸化炭素やダイオキシンなどのガスが含まれているから環境に良くないのではないかと考えた子どもたち。ルールやマナー、条例を調べるともっとやってはいけない気分になってきた。それでも何とかたき火をしたいという願いから、平島さんに来て頂き、二酸化炭素やガスが出ない仕組みがないか、自分たちなりにできそうなことはないかをお聞きすることにした。
・煙は実は可燃物で燃やすエネルギーがあること、熱があれば煙を燃やせること、燃やす薪を減らせば排出する二酸化炭素を減らすことになることを教えていただき、それをロケットストーブを用いた二次燃焼でできることが分かった。
・実際にロケットストーブに薪を入れる場面では、太い薪、竹くず、杉や松の葉、麻をほぐしたたきつけなど自分たちが今までやってきたたき火の知恵を口々につぶやいていたが、あっという間にたき火になる様子を見て、「早!」「上から火が出てる」「煙があんまりでない」と着火の速さと火力の強さ、煙が出ないことを実感していた。「これほしい」「作りたい」「自分でつくれるの?」とやる気を高めていた。
・火が吸い込まれていること、釜口やが熱くないことに驚いていた。マシュマロをたき火で焼くときに近づけない経験が生きていた。
・マッチで今まで着火してきた子どもたちだったが、平島さんが見せてくれたファイアスターターに関心が高まった。
・教室に戻り、ロケットストーブの仕組みや「煙が燃えることで煙を少なくできること」「薪を少なくすれば二酸化炭素を減らせること」を確認した。
・火力を使ってカレーやおでんの調理もできそうだと聞いてさらに意欲を高めていた。
授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・体験してきたこと、調べ学習してきたことを生かして、難しい気体や大気の話にも意欲的に学んでいた。体験してきたことを知識として置き換えながらノートをとる姿が見られた。
・苦労したたき火にするまでの時間が、一瞬でたき火になる様子から、空気の流れの重要性に気づいていた。

2 先生方の感想、要望等

・子どもたちが欲しいと願っている情報を提供していただいて、必要感をもって学習に取り組んでいた。出来上がったロケットストーブでできるたき火とそのたき火でできることをイメージしてものづくりに取り組んでいかれたらと思う。
・ストーブに入れるパーライトは黒曜石を生かしたもの。2年生で学習した黒曜石にも思いを向けてくれると学習が広がると思う。