上高地歴史地質散策

授 業 名 上高地歴史地質散策

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立安曇小学校
実施学年、学級

参加人数

5学年 6名
担当者 担任
実施日(期間) 2026年9月3日
講師名 信州大学教授 原山智

ネイチャーガイドファイブセンス

実施概要 ・上高地バスターミナルから明神池までを歩きながら、上高地の川がどうして白く輝いて見えるのかを調査する。
・川底が白く見える理由について、道中の岩や地面の石から考える。
・上高地の川で暮らす魚や山々にいる動植物の種類や生息数を調査する。
・立ち枯れの木がどうして存在するのかについて考える。
実施状況
(授業風景)

「上高地の川はどうして白く輝いて見えるのか。その秘密を探ろう!」
上高地歴史地質散策の前半は、梓川がどうして白く輝いて見えるのかという疑問を解き明かすことを中心に散策を開始しました。信州大学の原山先生に地質学の視点から、その謎の解明に向けてご指導いただきました。
まず、上高地が高い山々に囲まれていながらも、なぜ平坦な地形になっているのかを理解するため、V字谷の景観と見比べながら学びを深めました。この平坦な土地を流れる梓川は流れが緩やかで、比較的穏やかな川となっています。明神池へ向かう梓川左岸を歩く中で、川の水量や道の高低差を確かめながら進みました。普段何気なく目にしている川の姿も、地形や地質とのつながりで見ると、まったく違った景色として映ることに児童たちは気づき始めていました。

「上高地の川はどうして白く輝いて見えるのか。その秘密を探ろう!」
上高地歴史地質散策の前半は、梓川がどうして白く輝いて見えるのかという疑問を解き明かすことを中心に散策を開始しました。信州大学の原山先生に地質学の視点から、その謎の解明に向けてご指導いただきました。
まず、上高地が高い山々に囲まれていながらも、なぜ平坦な地形になっているのかを理解するため、V字谷の景観と見比べながら学びを深めました。この平坦な土地を流れる梓川は流れが緩やかで、比較的穏やかな川となっています。明神池へ向かう梓川左岸を歩く中で、川の水量や道の高低差を確かめながら進みました。普段何気なく目にしている川の姿も、地形や地質とのつながりで見ると、まったく違った景色として映ることに児童たちは気づき始めていました。
道中では、道端に点在する岩を観察しながら上高地の地質についても学びました。上高地はかつて大規模なカルデラ噴火によって形成された土地であり、焼岳を中心とした火山群が存在することから、花崗岩が多く見られます。原山先生によると、その花崗岩が風化して真砂となり、中に含まれる白く輝く石英が川底に堆積することで、川全体が白く輝いて見えるのだそうです。児童たちは実際に花崗岩に触れ、砕けやすくなっていることを体験しながら確かめることができました。岩に直接触れながら説明を聞くことで、教室では感じることのできないリアルな学びとなり、児童たちの表情にも驚きと発見の様子が見られました。
散策の前半は、こうして梓川が白く輝く謎に迫ることができました。

「みんなの疑問をどんどん解決しよう!」
上高地歴史地質散策の後半は、梓川右岸をバスターミナルへ向かいながら、事前に集めていた児童の疑問を中心にネイチャーガイドの山部さんと散策しました。山部さんには前半から、地質についてだけでなく、植物や動物、川に暮らす魚の種類や生態系など、多岐にわたる分野で疑問に答えていただいていました。
児童の疑問はさまざまで、「上高地の川に暮らす魚は何種類くらいいて、何匹くらいいますか。」「立ち枯れの木のように枯れている木があるのはどうしてですか。」「カッパ焼きはどうしてカッパの形なのですか。」など、上高地の自然や大地の成り立ちに関わるものから、子どもらしい自由な発想の疑問まで多様でした。山部さんはその一つひとつを大切な問いとして丁寧に答えてくださいました。
雨が降っていたため、メモを取ることはできませんでしたが、児童たちは話をしっかりと心に刻みながら聞いていました。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・上高地の川が白く輝いていることに、火山の岩が関係しているとは思わなかったからびっくりしました。
・立ち枯れの木ができる理由に、川の流れが関係していると聞いて、水の働きがいろいろなものを産んでいると知りました。
・上高地で暮らす猿の数を調べるために、生息地に行って実際に数を数えている人がいると聞いて、すごいなと思いました。
・上高地がどうして平な地形になっているのか、なんとなくわかっていたけど、さらに詳しく知ることができてよかったです。
・上高地の成り立ちについて知ることができました。もっと詳しく知るためにみんなでジオラマを作ってみたいと思いました。

2 先生方の感想、要望等

今回は信州大学の原山先生とネイチャーガイドの山部さんとともに散策ができ、児童にとって非常に実りある機会となりました。子どもたち一人ひとりの疑問はさまざまで、その関心も多岐にわたっています。今回はお二人のスペシャリストに、それぞれ異なる視点から幅広い知識をご提供いただくことができました。上高地のふもとで学ぶ学校だからこそ実現できるこうした学びの場は、児童にとってかけがえのない経験であると改めて感じております。
これからは、今回得た知識や体験をもとに、児童それぞれが新たな探究の課題を見出し、自分なりの問いに向き合いながら解決へと歩んでいけるよう、学習を丁寧に進めてまいりたいと思います。そして、探究を深める中で児童たちが「やってみたい」と思えることを見つけ出し、地域の方々や上高地で働く人たちと手を取り合いながら、環境の保全活動に主体的に取り組めるよう育てていきたいと考えています。上高地をより良い形で次の世代へつないでいく一員としての意識と誇りを、子どもたちの中に育んでいけたらと願っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。