水殿ダムラフトピクニック①

授 業 名 水殿ダムラフトピクニック①

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立梓川小学校
実施学年、学級

参加人数

4年1組 33人
担当者 担任
実施日(期間) 令和7年6月27日
講師名 合同会社リトルピークス
実施概要 梓川上流東京電力水殿ダム湖にて実施。
梓川小学校児童104名がクラスごと交替でダムに赴き、ダム湖国道側の縁よりラフティングボート5艘におよそ7名ずつ乗船す。
小峰代表率いる合同会社リトルピークスのインストラクターの指示により各自パドルで漕ぎ、ボートをすすめて梓川の支流となる水殿川水源まで渡る。
水殿川水源に上陸し、地形の様子やダムの目的、自然の様子など小峰代表から聴講する。
再びボートに乗船し、対岸のスタート地点まで児童たちが協力して漕ぎ渡る。
実施状況
(授業風景)
ダム湖にラフトボートで繰り出す

水深60mの水殿湖水を5人から7人の児童が乗船し、周辺の地形の様子などをインストラクター氏より聞く。

水殿ダムに流れ込む支流である水殿川の上流まですすむと、干上がった源流にたどり着く。そこで上陸し、小峰氏から川の流れについて説明を聞く。

再びボートに乗船。水殿ダムを横に見ながらスタート地点へと漕いで渡る。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

「ラフトピクニックに行ってみてわかったことは、ダムには木やごみが水に混じっています。二つ目は石の下に水が流れている。三つめは森の奥には毒をもった生き物がいるそうです。ラフトピクニックに行って感じたことは自然や景色がすごくきれいなところです。白い花が咲いていたり、森の緑がきれいだったりしました。そして水も冷たかったです。風も吹いていました。(女子)」
「人間の生活が楽になってしまうと魚とか自然とかが不便になってしまうから人間が半分、魚とかが半分を分けて考えているんだなと思いました。ぼくはダムと触れ合えたり他の人とボート勝負したりしてとても楽しくてボートのみんなと峯ちゃん(小峰氏)と一生懸命こいだりしてとってもよかったし、また何回でも行きたいです。峯ちゃんといつか一緒にボートをこいだり水をかけ合ったりしたいです。ありがとうございました。(男子)」

2 先生方の感想、要望等

・梓川地区にとって水田の源であり、生きる糧として古より身近に感じてきた梓川。その上流を実際に訪れ、水を深くたたえたダムがある実態に触れるだけでも価値のある体験だ。
・インストラクターの指導により、ヘルメットに救命胴衣を児童たちは身につけ、自ら握るパドルで漕ぎ、湖水に乗りだす体験は梓川を身近に感じているとはいえ、大変な冒険である。国道から眺める風景と全く違う方向から水殿ダム湖をとらえ、水の深さとその水量の多さを実感したことだろう。回転してしまったり、バックしたりとイメージしているのとは違うボートの動きに戸惑いながらも息を合わせ、次第に前方へと進んでいくボートの乗り心地に、少しの恐怖感と、快適さを児童たちは感じていた。協力による成果と自らの力で水面を滑っていく心地よさに興奮したことであろう。
・実際に水中に入り込む児童もおり、「俺は泳げないんだった」と改めて実感。救命胴衣のありがたさと水のこわさ、引っ張ってボートに戻してもらうありがたさをいっぺんに感じていた。なおこの児童は水泳の授業では当初5mも泳げなかったが、この体感を基盤としてシーズン中に25m達成を叶えることができた。
・地上からは降り立てない水殿川の源流地面まで深く進み、上陸する体験により児童たちは人知の及ばない自然の驚異を目の当たりにし、そこをさらに徒歩で何日もさかのぼれば上高地にたどり着くと知らされ、地形の変化や方向性の神秘を感じることとなった。
・総括として、間近に自分たちの住む地域の水源の源流を自らの手で漕いで感じる体験は地元の財産であり、取り囲む環境に触れる大変貴重で得るものが大きかった。聞くと100%の児童がこの事業は印象に残り、将来人生の役に立つ時がくると実感していた。
・万が一の時のためにAEDも装備した方がよいと感じた。