開明自然の森“復興”プロジェクト〜自然の森の生態・水質調査〜

授 業 名 開明自然の森“復興”プロジェクト〜自然の森の生態・水質調査〜

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立開明小学校
実施学年、学級

参加人数

6年 29名
担当者 担任
実施日(期間) 2021年9月16日
講師名 松本ほたる学会
実施概要 子どもたちが学校にあるビオトープ(開明自然の森)が荒れてしまっていることに課題を持ち、総合的な学習の時間に再生活動に取り組むことになりました。中信環境教育ネットワークの中林さんの紹介で信州大学の藤山先生と松本ほたる学会の方々とつながることができ、助言をしていただきながら一緒に活動していくことになりました。藤山先生の提案で、再生活動の第一段階として、ビオトープの状態を知るために池や水路にいる生き物や水質調査をしました。
実施状況
(授業風景)
教室で藤山先生からイントロダクションをしていただきました。先生のプロフィールや今までに再生させたビオトープを紹介していただき、今回の調査の意義や活動のヒントとなることを教えていただきました。

藤山先生からの説明を受けた後、①丸池、②角池、③水路、④水質調査の4つのグループに分かれ活動を始めました。

丸池、②角池、③水路の生き物調査の様子

網を使って池の生き物を捕まえる子どもたちの様子です。役割分担して、追い込んだりしながらたくさんの生き物を捕まえるために協力していました。はじめは池の中に入ることに戸惑う子どもたちもいましたが、はじまると夢中になって生き物を追いかけていました。

PACテストで水質を調べる子どもたちの様子です。「汚れるのが嫌だ」「虫が苦手…」と正直に教えてくれた子どもたちが中心となって活動を進めました。自分達のできることを精一杯取り組んでいました。薬品を使い水の中に化学物質がどのくらい含まれているかを調べましたが、藤山先生のお話を真剣な表情で聞いて理解しようとしていました。

野外調査の後は、理科室に移動して、スポイントやピンセットを使い、図鑑と見比べたりして同じ生き物を分類分けしたり、個体数を数えたりしました。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・生き物たちのも「えさ」「空気」「家(隠れる所)」が必要だとわかった。また、ヒルとプラナリアも同じような生き物だけど違いが知ることができた。1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・水の中で虫を探しているときにたくさん生き物がいて、こんなに自然の森に虫や生き物がいるとは思わなかった。

・自分の知らない生き物がたくさんいました。とても速い生き物や遅い生き物、大きさも様々でした。池の水も思っていたより汚くてびっくりでした。

 
2 先生方の感想、要望等

藤山先生からのお話では、専門的な立場から説明や助言をしていただき、子どもたちも私も聞き入ってしまいました。フィールドワークでは、積極的に生き物や植物に触れる子どもがいる中で、なかなか池に入れなかったり、生き物にさわれなかったりする子どもの姿も…。子どもたちが自然と触れ合う機会が減ってしまっていることを改めて感じました。そんな中、今回のような活動ができたことは本当にありがたかったです。ここから自分たちの学校のビオトープを見つめ直し、どんな場所にしていきたいか話し合っていきたいです。