藍の型染め体験

授 業 名 藍の型染め体験

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立開成中学校
実施学年、学級

参加人数

2学年 13人
担当者 担任
実施日(期間) 令和6年11月15日
講師名 浜染工房
実施概要 ・逢初町公民館で,型付けをしたハンカチから気に入った物を選ぶ。
・工房に移動,ハンカチを藍に染める(2~3回浸ける)→糊を取るために水につけておく。
・2階の工房に移動し,型染の糊付け体験を行う。
・公民館で,浜さんと奥様から伝統工芸や藍染に関する話を聞いたり質問をしたりする。振り返りをして終了。
実施状況
(授業風景)
浜さんに,染め方をお聞きしながら,かめに入った染液にハンカチを浸したり,引き揚げて酸化させてたりを繰り返している様子

染液にハンカチを浸しながら,こだわりと熱意をもって藍染めを続けてこられた浜さんのお話に,耳を傾ける生徒

糊付けの手本を生徒に見せる,浜さん

糊付け体験をしている様子

藍の原料「タデアイ」と藍玉を見せていただき,浜さんから藍染の方法などについて説明していただいた。浜さんのお話を聞きながら、メモを取る生徒の様子。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等
・藍の液に入れてすぐは茶色や緑色だったのに、少し時間が経つと青くなるのが不思議だった。何種類かあった液が、全部色合いが異なることや、回数によって色の濃さが変わることにとても驚いた。
・糊付け体験では、浜さんは簡単そうにやっていたが、糊は固いしムラができてしまうし想像以上に難しく、まさに職人技だと思った。
・本当に後継者がいて欲しい、藍染を残したいという気持ちが伝わってきて藍染が大好きなんだと感じた。苦しい辛い時期もあったと思うけれど、そこを乗り越えて職人になったという話が素晴らしいと感じ、何かに夢中になって続けていくことは魅力的だと感じた。
・体験をしてみて、藍染は行程がたくさんあり、とても大変だとわかった。化学染料の普及によって1軒になった今でも続けられているのは、浜さんの藍染への愛がすごいからなのだと感じた。
・白い布を見るだけでどんな作品をつくろうか考えてしまうと話す浜さんの姿がとてもかっこよく見え、感動した。
・このような伝統工芸は後継者が不足しており、続けるのも大変だが絶えて復活させるにも長い年月が必要なので、私達の世代にどのように広めてどのように後継者を育てるのかが課題だと思った。

2 先生方の感想、要望等

生徒達は体験を通して、藍染がいかに手のかかるものか理解でき、藍も糊も草や食べられるものを使っていて、環境に優しいことも知ることができた。浜さんの話を聞いてメモを取る生徒の姿、積極的に質問する姿は真剣で、体験することや人と繋がることの大切さを感じた。この体験を元に、生徒達と探究学習を進めていきたい。