梓川&奈良井川&犀川ラフティング

授 業 名  梓川&奈良井川&犀川ラフティング

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名  松本市立安曇小学校
実施学年、学級

参加人数

 5,6学年
担当者  担任
実施日(期間) 令和4年6月30日
講師名  合同会社リトルピークス
実施概要 (1)上高地から流れ出た梓川が木曽を源流とする奈良井川と合流し、犀川となっていく様子を見る。

(2)信濃川水系中流域の川の様子を観察し、上流と下流との違いを実感する。

(3)パックテストをすることを通して、川の水質保全について考える。

(4)実際にラフティングすることを通して川のもつ浸食・運搬・堆積作用の力を実感する。

実施状況
(授業風景)
奈良井川からラフティングをしながら、川の流れの様子を知る。瀬や渕、逆流する場所などを体感した。小雨で水量が少なかったため、川底の様子まで観察することができた。市街地を流れる奈良井川は思ったより臭いが少なかった。

中洲に上陸し、川の浸食・運搬・堆積作用を観察。上高地の地形の成り立ちを知る6年生は、梓川の水のパワーをよく理解していた。また、これから理科「流れる水のはたらき」単元を行う5年生とっては、予習になった。梓川の水量が少ないのは、農業用水や工業用水に使われているため。秋に行う梓川頭首工の学習につなげる予定だ。

犀川と合流した梓川の流れを体感する。水から命を守る学習をすると同時に、この川が「千曲川」「信濃川」と名を変えて新潟港に流れ込むことを改めて実感した。

ラフティング終了後、奈良井川と犀川で採取した水のパックテストを行った。予想に反して、どちらもCOD0~2と「きれい」という結果が出た。6年生の今後の学習につながる予定だ。

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

昨年度行った水殿ダムのラフティングに比べて、川の流れがよくわかった。ダムは深かったけど、川には浅い所や深い所、流れが複雑な所があることがわかった。また、川の力がすごい。

奈良井川は松本市内を通り、宮渕の浄水場の下流にあるからCODは5と予想していたけど、梓川も奈良井川も両方ともCODは0~2できれいだったから中流でもそんなに汚れていないのに、海は汚いから中流から海までに何があるのか調べたい。

2 先生方の感想、要望等

6年生は、昨年度梓川の上流の水質調査を続けてきた。また、新潟県の小学校に依頼し、信濃川下流の水質調査のデータも把握している。「では、中流の水質はどうなっているのか」という学習問題解決に向けてラフティングを兼ねた水質調査をすることが、今回の最大の目的だった。児童の感想にもあるように市街地や浄水場の下流は汚いと予想していた子ども達であったが、水質がよく意外だととらえていた。また、流れ込む伏流水が水質を高めていることを知り、「犀川から千曲川の下流はどうなっているのか」という問題意識が出てきており、今後これを解決する学習を進めていく。

水質調査を含め川の力を体感する本校の目的を実現させてくれた講師の方に感謝したい。