開明自然の森“復興”プロジェクト〜自然の森 4世帯住宅プロジェクト〜

授 業 名 開明自然の森“復興”プロジェクト〜自然の森 4世帯住宅プロジェクト〜

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立開明小学校
実施学年、学級

参加人数

6年 29名
担当者 担任
実施日(期間) 2021年10月15日
講師名 松本ほたる学会
実施概要 生態調査後、「いろんな生き物がいる自然の森にしたい」「もっとたくさんの生き物に住んでほしい」という課題が子どもたちに生まれました。そのために子どもたちが企画した「4世帯住宅プロジェクト」を行うことになった。池の環境を泥エリア・水草エリア・小石エリアと分け地上の植物エリアと合わせ4つのエリアを作るため、池の泥をさらい、小石を敷き詰める作業を行なった。
実施状況
(授業風景)
前回の中間報告会で「4世帯住宅プロジェクト」のグループから「池の環境を泥エリア・水草エリア・小石エリアと分け、地上の植物エリアと合わせ4世帯住宅のようにしてはどうだろうか?」という提案がありました。

松本ほたる学会の先生方と相談して、この計画をクラス全体で取り組んでいくことになりました。準備では、池に敷く小石の調達が課題でした。最初は、横山さんの知っている奈良井川の河川敷でとってくる予定で河川事務所にも許可をいただいたのですが、大雨による川の氾濫で河川敷に入ることが難しくなってしまいました。困っていたところに、保護者の方で工務店を経営している方が小石を提供してくれることとなったのです。

まず初めに、増えすぎた水草を取り除くことから始めました。藤山先生から「水草は池の3分の1で十分」と助言いただいたので、池の日光が当たる部分に水草を残し、余計な部分を取り除きました。

子どもたちが「水草に生き物ついていないの?」という声があがったので、採った水草はすぐに処分するのではなく、池の周りにしばらく置いておくことにしました。

水草を取り除いた後には、小石を敷く部分の泥さらいをしました。水を抜いて行いましたが、なかなか大変な作業でした。泥の中には大きな石もあり、数人がかりで池から出しました。中には過去に投げ込まれたと思われる瓦礫があり、複雑な気持ちにもなりました。

休憩の後、いよいよ小石を敷く作業に取り掛かりました。バケツリレー方式で池の中央部まで運び敷いていきました。小石は少しの量でも本当に重く、6年生といえでも大変そうでした。ですが、声を掛け合いながら、楽しそうに活動していました。疲れたら役割を交代しながら、どんどん作業が進んでいきました。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・泥をとって石を敷くのはとても大変だったし、時間的にも完全に泥を取り切れたわけではないけど、今、自分達にできることを精一杯やることができた。

・自分も池の中に入って、泥をとったり、瓦礫を取り除いたりすることができました。小石はみんなで協力して運んで敷くことができました。少しでも自然の森に生き物が増えるといいです。

 
2 先生方の感想、要望等

子どもたちからのアイデアであったこの計画を実現できたこと良かったです。泥さらいや小石を敷く作業は体力的に本当に大変でした。泥だらけで、腕もパンパンになっていましたが、「自然の森のために頑張ろう」と声をかけ励ましあいながら取り組む子どもたちの姿に感動しました。松本ほたる学会の先生方も一緒になって汗を流していただきありがたかったです。

翌日見てみると、石を敷いた一部分に泥がかかってしまっていましたが、新たな課題としてこれから取り組んでいきたいです。