飲める水を作ろう④

授 業 名 飲める水を作ろう④

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立鎌田小学校
実施学年、学級

参加人数

4年 30名
担当者 担任
実施日(期間) 令和3年11月25日(木)
講師名 すえなみブッシュクラフト
実施概要 ・水の循環

・ろ過器を作製して泥水をろ過し、きれいな水(飲める水)を作る。

実施状況
(授業風景)
【講義】

講義の時間には、人が生きるために水は不可欠であるという話から身の回りにある水について考えた。児童からは、

・川の水 ・売っている水 ・泥水 ・海水 ・亀池の水 ・プールの水

・下水 ・雨 ・水たまり

などが挙がり、様々な水があることを確認した。その中でも飲めない水について、飲めない水を飲めるようにするためには煮沸や蒸留、浄水器に通すなど、ろ過することが必要であると学んだ。

また、ろ過は人工的に行うものだけでなく、水が山や大地の中を通る中で自然と行われることもあると教えていただいた。

講義後の休憩時間には、末次さんが用意してくださった本や器具に集まり、興味を持ってみている児童が多くいた。

【実験】

2時間目にはペットボトルを使ったろ過機を制作した。

もみ殻燻炭を入れてつぶす→川砂を入れてつぶす→砂利を入れる

という手順で制作し、泥水を入れてろ過の様子を観察した。

児童はきれいにろ過させるために、「このくらいやればいいかな。」「もっと潰しておいたほうがいいんじゃない?」ともみ殻燻炭や川砂の粒の大きさをよく観察しながら懸命に炭や砂をつぶしていた。泥水を注いだ後は、落ちてくる水の色や速度を気にしながら、ろ過の様子を観察した。観察の際には

「けっこう時間がかかるんだね。」「細かくしたからじゃない?」

「ちょっときれいになってる。」「本当だ、すごい!」などの声が上がっていた。

 

授業について 記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・はじめは材料を入れればいいと思っていたけれど、よくつぶしたりする工夫が必要だった。

・ろ過は大変だと思っていたけれど、身のまわりの物でできるとわかった。

 

2 先生方の感想、要望等

これまでに鎌田地区の川の生き物や川がどこからきてどこに続いているのかを学習し、水を含む自然を守っていく大切さを学んできた子どもたちだが、今回の「汚れた水を自分たちの手でろ過する」活動を通して自然を大切にする心をより身近なものとして育むことができた。また、授業後にろ過された水がまだ少し濁っていたため、何度か繰り返しろ過をするうちにきれいな透明の水が現れるようになった。このことから「ろ過ってすごいんだね」「うちでもやってみたい」と水に対する興味が増した児童もおり、とても良い学びになった。