里山体験学習【事前学習会】

授 業 名 里山体験学習【事前学習会】

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立寿小学校
実施学年、学級

参加人数

5年 114名
担当者 担任
実施日(期間) 2020年9月24日
講師名 寿さと山くらぶ、寿財産区、寿公民館
実施概要 【事前学習会】

・昨年度の里山体験学習の様子、注意事項についての説明

・里山の歴史、里山の動植物についての講義

実施状況
(授業風景)
(1)昨年度の里山体験学習の様子について

百瀬館長に、パワーポイントで分かりやすくまとめていただき、里山体験学習の内容を教えていただいた。子どもたちは写真を見ながら、トレッキングのイメージを持つことができた。「トレッキングの中で、動物やきのこが見つかるかもしれない」と聞くと、期待で表情が明るくなる児童がとても多かった。

(2)里山の歴史や役割について

「里山の役割」として、空気をきれいにすること、水をきれいにすること、たくさんの動物や植物や生き物を育てていることなどを教えていただいた。日ごろ、里山と自分たちの生活についてあまり考えたことがない子どもたちにとって、里山が身近なものだと認識するきっかけになった。

そして、里山体験学習で行く「寿財産区有林」には、長い歴史があることを学んだ。明治時代は「はげ山」と呼ばれる木がない状況だったこと、子どもたちが植林をしたこと、人々の手で大切に守られてきたことなど、子どもたちは初めて知ることに興味津々の様子だった。

(3)山で気を付けることや動植物、林業について

注意しなければいけないハチやクマについて、鈴木さんから丁寧にお話をしていただいた。実際に鈴木さんが山で体験されたことを交えながら、自分だったらどのように行動するか、考えながら話を聞く様子が見られた。

林業では、伐採を中心に、伐採をする目的や実際の手順について教えていただいた。何人かの子どもたちが木となり、伐採について説明いただく場面では、様子を分かりやすく伝えていただいた。

(4)質疑応答

「どんなきのこがありますか?」「触ってはいけないきのこはありますか?」など、きのこに関わる質問が子どもたちから多く出された。また、「伐採するときの受け口について、詳しく知りたい」と林業に関わる鋭い質問も出された。多岐にわたって、子どもたちが興味を持った様子であった。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

〇去年の里山体験学習の様子を写真で見ました。とても楽しそうだったので、行くのがとても楽しみになりました。早く行きたいです。

〇里山の歴史や動物や植物について、知ることができてよかったで

す。水たまりや泥の場所を見つけたら、どんな動物が通ったか、見てみたいです。

〇林業について、今まで知りませんでしたが、伐採のお話を聞くことができました。伐採をするのは理由があることを知りました。当日、伐採の様子を見学するのが楽しみです。

2 先生方の感想、要望等

里山の歴史や動物や植物について、教師から子どもに教えようとすると、知識が足りず不十分な説明になってしまいます。里山を知り尽くした講師の先生方をお招きして事前学習会ができたことは、大変ありがたかったです。教師も子どもと一緒に学習をすることができ、貴重な時間となりました。事前学習前は、里山についてあまり興味を持っていなかった子どもたちが、様々なお話を聞く中で関心を高めることができました。質疑応答の時間では、多くの子どもたちが疑問を持つ姿が見られ、意欲的に学習する時間となりました。