堰の生き物、全員集合!!③

授 業 名 堰の生き物、全員集合!!

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立島内小学校
実施学年、学級

参加人数

3年  31名
担当者 担任
実施日(期間) 令和元年9月3日
講師名

株式会社 環境技術センター

実施概要 ・車屋・崖下堰で見られる生き物について、自分たちで採集したり、講師の方が採集したものについて、その生き物について講師の方に聞いたり観察したりしながら、活動した

・ふり返りの活動では、車屋・崖下堰で見られた生き物について、自分たちの感じたことを踏まえながら、自分たちの図鑑を作ることで、より学びを深めた

実施状況
(授業風景)
崖下堰について川をのぞくと澄んだ水が子どもたちの目を引いた。「きれい。」と感激しながらも「生き物なんて見えないよ。」と不安そうな声。また、川の流れはそれなりのスピードがあったことから、水に入るときにとても慎重になっていた。

さて、水の冷たさにも慣れてくると生き物の最終を楽しむ姿が増えてきた。網を一度すくうと、見たことのない生き物が動いている。「なにこれ?」と川の中に戻してもう一度すくってみる。「なんにもとれないよー。」という網の中には小さな生き物がいるのだが、子どもたちの生き物のイメージとはちがうのか、あまり興味を示していない。そのうちに「これ、えびみたい。」と気付く子が出てきた。すると、他の子も「私もえびとれた!」「ぼくも!」とヨコエビが採れることに喜びを感じるようになった。

ある子は網の中ににょろにょろした生き物が入っていた。「うわっ、気持ち悪い。」と言う子もいれば「ぼく、さわれるよ。」とつまんでバケツに入れている子もいた。この「にょろにょろ」が採れる度に辺りは大騒ぎになり、これは一体何なのだろうという疑問が出てきた。講師の先生に聞くと「ヒゲナガカワトビケラ」だと教えてもらい、一気に「生き物」として位置づけられることとなった。

その後、ドジョウやカジカなど、多くの生き物も含めて夢中になって採集していた。採集後、講師の先生から、仲間別に説明していただくと、形やその動きのおもしろさにも気付くことができた。

学校に帰ってから、分かったことや思ったことをたくさん書いた子どもたち。新しく知った生き物についてさらに調べてみたいという気持ちを持った。さらに、参観日にも保護者の方に向けて発見したことを写真や絵を用いて説明していた。

川に入ることや生き物を採ることについてあまり経験のない子どもたちもいたが、自然と関わる貴重な機会となった。

授業について  記 入 者
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

どの子も大喜びで水の中に入り、時間いっぱい生き物採集をたのしんでいた。

・知らない生き物がいっぱいいたけど、おもしろい動きをするものとか、珍しい生き物とかも採れて、嬉しかった。

・時間が短かった、もっとやりたかった。

・専門の先生に教えてもらってすごく勉強になったし嬉しかった。

普段消極的な子が、自分から進んで講師の方に聞きにいったり、抵抗を示していた子たちが自分から水の中に入っていったりと、活動に夢中になっている姿が見られた。

2 先生方の感想、要望等

子どもたちにとっても職員にとっても、とても楽しく活動でき大変ありがたかった。子どもたちはまた自分たちの見ていないほうの堰にも行って、いろいろな生き物について詳しく知りたいという願いを持っている。可能ならばまた講師の方々にお願いして、今回のような活動をしたいところだが、予算的な関係で2度、3度ということができないのが残念に思う。また、機会があったら計画したい。