川の生き物探し

授 業 名 川の生き物探し

【「信州環境カレッジ」補助事業】

実施学校名 松本市立田川小学校
実施学年、学級

参加人数

3年1組21名  3年2組22名  計43名
担当者 担任
実施日(期間) 令和元年6月18日(火)
講師名 川の自然と文化研究会(NPO)
実施概要 学校の近くを流れる田川入船橋上流へ行って、生き物探しをすることを通して、自然の中でいろいろな生き物が生きていることを知り、自然への関心を高める。
実施状況
(授業風景)
 ①学校から田川入船橋上流まで歩いて行き、川原で講師の先生方と顔合わせをする。

川での学習で注意することを聞く。

安全確保のため、今回はライフジャケットを用意していただいた。

 

②早速、川に入り、たもを使って川の生き物探しをする。快晴の中だったが川の水は冷たく感じた。しかしながら、たもを川に入れると生き物が見つかり、講師の先生方に名前を聞いたり、友だちと見せ合ったりして、夢中になって活動をした。

 

③生き物探しをする中で、川の流れが速いところよりも遅いところのほうが見つけやすいことや石の裏や草むらの中などにもいることに気づいた。

 

④昨年奈良井川遊水地で川の生き物探しを行った経験があったので生き物に触れることや川に入ることに抵抗感を持つ児童はいなかった。

⑤採った生き物たちを学校に持ち帰り、観察会を行った。生き物ごとにトレイに移し、児童は、カードにスケッチしたり気づいたことを書き込んだりした。

 

⑥子どもたちが田川で見つけた主な生き物

ガガンボ、カワゲラ、カワトンボ、ゲンゴロウ、コオイムシ

サワガニ、チアカカアゲロウ、ドジョウ、トビケラ、ヌマエビ

トノサマガエル、ヒゲナガトビケラ、ヒラタカゲロウ、

ヨシノボリ、マダラカゲロウ、サナエトンボ

 

⑦観察会は50分ほど行った。学習カードに何枚もスケッチをする児童、トノサマガエルを手の上にのせて楽しむ児童など、ひとりひとりが自分の関心のある活動をしていた。

 

授業について  記 入 者 担任
1 授業を通しての子どもたちの反応、感想等

・2年生の時の川の生き物さがしと水のつめたさをくらべてみたら、今年の方がつめたくないと思いました。それに、2年生の時に見つけた生き物とちがう生き物がいて、2年生の時に見つけたカエルが少なかったです。

 

・まわりを見ると、とてもきれいな田川だなと思いました。どうしてかと自分で考えると、みんなが大切に川をあつかっているからだと思いました。つめたくて生き物も、元気に育つ川だなと思いました。

・トビケラをつかまえているうちに、さわれるようになりました。黒いだんごむしみたいですが、とてもぷにぷにしていて、ゼリーみたいでちょっとかわいいと思いました。わたしは、トビケラとなかよしになったみたいで、とてもうれしくなりました。

2 先生方の感想、要望等

・講師の先生方が経験豊富で川についても詳しく、安全面配慮やタモやトレーなどの準備をしてくださっていたので、安心して実施ができたことが大変有り難かった。

・生き物を採取した場所が昨年と異なったため採取できた生き物が異なったことに気づいた児童がいた。環境によって見つけられる生き物の違いに気づくことができた。

・講師の方が用意してくださった「水生生物による水質判定」をもとに、後の総合的な学習の時間で採取した生き物の分類したところ、田川の水質は、比較的よいことに気づいた子どもたちは、田川の良い環境をこれからも維持していこうという意欲をもつことができた。そのために必要なことや自分たちでもできることを考えることを今後の学習展開の主眼に据えていきたい。また、ここで考えたことが今年度の海洋教育へ発展していくように展開できればと考えている。

 

3 その他
・児童はとても楽しかったようで、後日、お家の人と一緒にもう一度訪れて遊んだ子もいた。